山へ行く時には登山地図(*1)や地形図(*2)を持っていく――これは山歩きの基本ですね。そして、地図アプリ(*3)。これも、スマホをお持ちの方ならぜひダウンロードしておくことをお勧めします。でも、「そもそも地図の見かたが分からない」という方も少なくないのでは? 外出自粛で山に行けない……そんな今こそ、地図の読み方を学んでみませんか。

地図読みが正確にできるようになると「等高線を見て浮かんだイメージ通りの地形が次々と現れる」「鳥のような俯瞰の視点が持てる」のだとか。もちろん、そこまで到達するには数多くの実践が必要ですが、これから歩く山に思いを馳せながら地図を読む作業自体、とても楽しいものです。何より、地図がわかると山歩きがますます面白くなりますよ。

まずは1冊、“地図読みの本”を読んでみては?

 

*1登山地図 『山と高原地図』に代表される登山のための地図。コースタイム、危険個所、休憩スポット、季節の花などの文字情報が豊富。

*2地形図 国土地理院が発行。登山には2万5000分の1地形図が使われるが、扱っているのは大手書店のみ。等高線が明確で地形を判読しやすいのが特徴。『地理院地図』で検索し、プリントアウトすることもできる。

*3地図アプリ 『YAMAP』『ヤマレコMAP』『ジオグラフィカ』など。瞬時に現在地が把握できる。拡大縮小が自在。

参考図書:『山と渓谷』2019年9月号

画像:『地図の読み方』は地図読みの入門書。別冊の地図帳がついていて、本文を読みながらパズルを解いていくような楽しさがある。他にも、オンライン書店で「地図読み」と入れて検索すると、たくさんの解説書がみつかる。